年収1000万円は全く金持ちではない!
サラリーマンの一つの年収の目標として1000万円というものが挙げられる。確かにサラリーマンの平均年収が500万円超位であり、年収が1000万円を超える割合が4%位という状況を考えれば平均よりはもらっているのは事実だ。
私も年収1000万円を超える人からも話を聞いたりするが、多くの人が年収1000万円を超えると、自分に自信を持ち、自分が金持ちであると思い込み、自分は金持ちの生活をしてもよい。と思ってしまうようである。
・「年収1000万円を超えているんだから、外車位乗ってもいいでしょ?というか外車位乗らないとダメでしょ!」
・「年収1000万円を超えているんだから、東京23区内に新築マンションを購入するくらいしないとかっこつかないでしょ!」
・「年収1000万円を超えているんだから、年に2回位は家族で海外旅行にいかないとな」
という発言は本当に良く聞く。あなたももしかしたら聞いたことがあるかもしれませんね。
個人的な意見を言えば、年収1000万円は決して金持ちではありませんし、上記のような発言ができる程の年収レベルではない。
何故そのようなことが私に言えるのか?それは私が年収でそのレベルをとっくに超えているからである。
年収1000万円と言っても、税金、社会保険料を差し引くと700万円位しか残らない。それを月ベースで計算すると60万円位である。。
この60万円で、居住費、食費、教育費、車代、保険代、小遣い等を賄っていく必要がある。
各々の支出項目を少しずつ高級化(海外製ベビーカー、高級鍋、こだわり家電等)するだけでも、60万円位はすぐに無くなってしまう。
個人的な感覚では、年収1000万円でも、
・身銭を切って高級外車に乗れるレベルではない(法人用として購入は別)
・5000~7000万円と言われるタワーマンションを買えるレベルではない
・毎年家族で2回海外旅行を行けるレベル(他の費用を切り詰めれば可能)ではない
というのが私の感覚だ。
では、多くのサラリーマンと私では何が違うのか?だが、
恐らく、多くのサラリーマンは、今の年収1000万円がこの先も続くという前提で生活設計を行っている。一方で、私は見通せるスパンは長くても5年位。その先は今の仕事自体が無くなっているかもしれない。という前提で動いているのが違いだと思う。
終身雇用・年功序列が無くなったと言われて久しいが、年収1000万円をもらっている多くの人は大企業に勤めている人が多いため、自分には関係ないと多くの人が思っているのである。
自分はこのまま今の状態が続く、今の会社がつぶれる訳がない。という認識である。例え、シャープ、東芝のようなケースがあっても、それが例外であるという感じだろう。
この先、大企業は残る可能性はあるかもしれないが、給料は下落する可能性は非常に高い。そのような中でも自分は関係ないと思ってしまっている年収1000万円プレイヤーはこの先、破たんする可能性が一番高い層かもしれない。